Products製品情報(試薬)

カンピロバクター菌(Campylobacter spp.) 検出qPCR キット

ヒトのカンピロバクター感染症で、胃腸炎症状の主な原因菌はCampylobacter jejuni subsp. jejuni(以下C. jejuni)であり、また数%はC. coli であります。また、敗血症や髄膜炎、膿瘍などの主な原因菌は、C. fetus subsp. fetus であることが多いです(参考)。当社キットを用いることで、いずれの原因菌もqPCRによる検出が可能であり、また他社製品と比較しても100倍以上の感度を有します。

参考:https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ka/campylobacter/010/campylobacter-intro.html

TaqMan®プローブを用いた real-time PCRであれば、モバイル型qPCR機器から卓上型qPCR機器まで、幅広く適用可能です。なお、適用機種に応じて、PCRプログラムが若干異なりますので、事前にご使用になる機器をお知らせいただければ、最適なPCRプログラムをご提示いたします。

本キットのレポーター蛍光色素はFAMですが、お客様のご要望に応じて変更可能ですので、ご相談ください。

基本、検体からのDNAの抽出・精製を必要としませんが、抽出・精製されたDNAでもご使用可能であり、より最適なデータを得られます。また、内部標準コントロールも含んでおり、qPCRが正しく実行できているかどうかも確認できます。(内部標準コントロールのレポーター蛍光色素は、通常、Cyanine5ですが、お客様の要望に応じて、別途変更可能も可能ですので、ご相談ください。)


お客様で準備が必要な消耗品(いずれも、RNase/DNase-Freeのものをご使用ください)

・0.5 mL マイクロチューブまたはqPCR機器専用チューブ

・2-20 μL マイクロピペッターとそのフィルターチップ

・ヌクレアーゼフリーの生理食塩水、水、または10mM Tris(pH8.0)(EDTA混入の溶剤を用いますと本試薬の性能に悪影響を及ぼす可能性がございます。)


基本操作手順:

1) 検体の準備:生理食塩水または水にて懸濁希釈する。

最適な希釈倍率は、検体によって違いますので、初めは濃度の明確な検体などを用いて、qPCRを実行し、Ct値などから希釈倍率を決定する必要があります。

2) キットmix :15μLを0.5mL マイクロチューブまたはqPCR機器専用チューブに量り取る。

3) 縣濁希釈した検体を5μLを添加し、軽く混ぜる。

4) qPCR機器にて計測を行う。

5) PCR後、内部標準コントロールが正しく計測できているか確認を行う。